2018年のLCK Spring splitがついに1月16日に開幕します!
世界最強リーグと言っていいLCKには当然注目が集まっており、毎年のようにLCKから世界最強チームが出ていることからも、LCKは注目すべきリーグでしょう。
今回はそんなLCKを戦う全10チームのパワーランキングが海外サイトで公開されていたので翻訳してみました。
このランキングは2018年春シーズンのものです。
2018 Summer Splitのランキングはこちらからどうぞ!↓
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【1位はどこ?】2018年夏 LCK全10チームのパワーランキング発表!
いよいよLCK Summer Split 2018が開幕しました。この夏はどのチームがトップに立つのでしょうか。そしてWorldsを沸かせるのは?世界で最もレベルが高いと言われるLCK。この夏も注目間 ...
目次
10位:Kongdoo Monster
昨シーズンの成績:なし(チャレンジャーからの昇格)
Top: Roach
Jungle: Raise / U Jun
Mid: Edge
ADC: SSol
Support: Secret
毎シーズン、どのチームが強く、どのチームが弱いかを判断するのは非常に難しいことです。それでも、もし一番不安定なチームを選ぶとすれば、 Kongdoo Monsterになるのではないでしょうか。
Kongdoo Monsterは2017年のSpring splitで最下位になり、チャレンジャーに降格しました。Summer split後に再びLCKに戻ることができましたが、KeSPA CupでもDAMWON Gamingというチャレンジャーチームに負けてしまうなど、安定感を欠いています。
また、他のチームと比較して、優れているポジションがないことは彼らにとって最大の問題でしょう。ミッドレーナーのEdgeと、ADCのSSolは高い能力を持っているものの、パフォーマンスは不安定です。再び降格を避けるためには、よりアグレッシブかつ戦略的に戦う必要があります。新コーチのChun Jung-heeは大きな負担を背負うことになりそうです。
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9位:ROX Tigers
昨シーズンの成績: 7位
Top: Lindarang
Jungle: SeongHwan / Mightybear
Mid: Kuzan / Lava
ADC: Sangyoon
Support: Key
ROX Tigersにとって、Spring splitは冬の時代の到来となってしまいそうです。ROXを高いレベルで戦えるチームにするための原動力だったトップレーナーのShyが昨シーズン限りで引退し、ミッドレーナーのMickeyもNAのTeam Liquidに移籍しました。そのため、両レーンは昨シーズンよりもかなり弱体化しているといっていいでしょう。現在のメタでは、トップレーナーのメカニクスが非常に重要なスキルとなっていますが、Lindarangにはメカニクス、マクロの両方とも足りていない状態です。
それでも、ボットレーンの2人は安定したパフォーマンスを見せていますし、MightybearとLavaも昨年の夏から着実に成長を続けています。新加入のKuzanにも期待できます。もし彼とのシナジーが良ければ、良い結果を残すチャンスは十分にあります。しかしながら、昨シーズン下位に低迷していた他のチームがロスターの強化を図っているため、ROXは自分たちの強みを多く失っていると考えるのが普通でしょう。
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8位:MVP
昨シーズンの成績: 8位
Top: ADD
Jungle: Beyond
Mid: Ian
ADC: MaHa / Pilot
Support: Max
多くの声がMVPを最弱チームの一つとして挙げていますが、彼らにはポテンシャルがあります。ほとんどの試合で、MVPはアーリーゲームで振り回される展開に陥ります。それでも、試合が進むにつれて、チームワークでカムバックする力を持っています。恐らくはここ数年、MVPが同じメンバーで戦っているからこそできることでしょう。
今年のメンバーもサブのADCとしてPilotが加わった以外では同じです。チームの構造も基本的には同じでしょう。そのため、昨シーズンより強固なチームワークでプレイできるとは思いますが、一方で、相手に読まれやすくなる心配もあります。
MVPの最大の問題点は、サポートのMaxがチームをキャリーしているという点です。もちろん、誰かが勝利に貢献しているという点ではいいことではありますが、これは同時に、他のロールが自分たちの役割を果たしきれていないことも意味しています。彼らはこのSpring splitで自分たちの役割をしっかりと全うする必要がありそうです。
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7位:Jin Air Green Wings
昨シーズンの成績: 6位
Top: SoHwan
Jungle: UmTi
Mid: Grace / Justice
ADC: Teddy
Support: Wraith
多くの選手がチームを離れてしまい、かなり不安定な状態となっています。Ikssu、Kuzan、Raise、SnowFlower、そしてコーチのLim Hye-sungまでもがチームを去りました。しかしながら、ミッドのGraceは決して悪いプレイヤーではないですし、ジャングルのUmTiは昨年の夏から確実に成長しています。Teddyはチームが悪い状況でも、キャリーする能力があることを証明し続けてきましたし、KeSPA Cupでもポテンシャルの高さを見せています。更には、ベテランサポートのWraithがチームに戻ってきたので、ボトムレーンはより強力なものになるでしょう。トップのSoHwanはチャンピオンプールが非常に広く、現在のメタとマッチしそうです。
総合的に見ると、未知数な所もありますが、他の下位チームよりも強力なチームになる可能性が最も高いチームでしょう。懸念点があるとすれば、Wraithが去年はあまりプレイするチャンスがなかったため、今シーズンに良いパフォーマンスを取り戻せるかどうかという点です。また、彼らはレーンでは非常に強力ですが、マクロによってアドバンテージを取り返されてしまう展開がよく見受けられます。更に上位を狙うためには、マクロ面での改善が必要でしょう。
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6位:bbq Olivers
昨シーズンの成績: 9位
Top: Crazy
Jungle: Trick / Bono
Mid: Tempt
ADC: Ghost
Support: IgNar
bbqもレーン戦では強力なチームですが、マクロ面では不安が残るチームです。しかし、上手くいけばその弱点を消せるかもしれません。bbqはロスターに大きな変更を加えました。EUで良いプレイをしていた2人がチームに加わっています。G2に所属していたTrickと、Misfitsに所属していたIgNarです。更には、「賢いプレイ」をするためのコーチとの契約を結びました。
2人の新しい選手は前所属のチームではショットコーラーとして知られており、ショットコーラーがいなかった昨シーズンとは状況が一変します。もちろん、チームに馴染むための時間は必要ですが、2人の選手はEUでも驚異的なパフォーマンスを見せていたので、期待値は非常に高いと言えるでしょう。
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5位:Afreeca Freecs
昨シーズンの成績: 5位
Top: Kiin / Summit
Jungle: Spirit / Mowgli
Mid: Kuro / Ruby
ADC: Kramer / Aiming
Support: TusiN / Jelly
現在のLCKで最も深みのあるロスターを持っているチームはAfreeca Freecsでしょう。ヘッドコーチのiloveoovは、非常に多くのスクリムを練習中にするコーチとして知られていますが、現在は10人の選手を保有しているため、自分たちだけでスクリムをすることができます。
しかしながら、彼らの練習環境が整ったからといって、上位ランクに入ることができるとは限りません。もちろん、上位ランクのチームが強力なチームばかりだということもありますが、それ以上に、彼ら自身の安定感にも疑問が残ったままです。KeSPA Cupでは、チャレンジャーチームのGriffinに負けてしまいました。KeSPA Cupで上位チームが敗北することは決して珍しいことではないですが、問題は、その後に上手く修正できているかどうかという点です。
それでも、昨シーズンよりも戦力は上であるように感じます。Afreeca Freecsがプレイオフに進む可能性も十分にあると言えます。
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4位:SKT T1
昨シーズンの成績: 4位 (プレイオフ2位)
Top: Untara / Thal
Jungle: Blank / Blossom
Mid: Faker
ADC: Bang
Support: Wolf / Effort
世界2位のSKTが4位にランクされているのは、少し不思議だと思えるかもしれませんが、SKTにとって2017年は試練の連続でした。Spring splitとMSIまでは、SKTが無敵であるかのように見えましたが、夏に崩壊を経験し、特にボットレーンのBangとWolfはスランプに陥っているようでした。彼らが強みとしていた「6人目の選手」を用意するシステムは上手く機能せず、FakerはWorldsで勝利に半分以上貢献しなければいけない状況でした。
SKT T1の最大の問題は、現在のメタがチームのプレイスタイルと一致しないことです。SKT T1はマクロにおいて非常にすぐれているため、不利な状況からでも大逆転する試合が多くありました。しかし、裏を返せば、レイトゲームになるまで優位を取れないということであり、KeSPA Cupでも、不安定なパフォーマンスを見せていました。
SKTにとって良い兆候は、Bangがパフォーマンスを取り戻しつつあることです。これによって、SKTのプレイスタイルが変更される可能性があります。レイトゲームに依存せず、序盤からアグレッシブなゲームを構築できるようになるかもしれません。
このように、チームとしては苦労しているものの、苦労しつつも世界2位になったことからも分かるように、SKTは決して簡単に負けるようなチームではありません。チームには新たにEffort、Blossom、Thalが加わりました。彼らを戦力として数えられるかはまだ分かりませんが、SKTは依然としてSKTのままです。
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3位:kt Rolster
昨シーズンの成績: 2位(プレイオフ3位)
Top: Smeb
Jungle: Score / Rush
Mid: PawN / Ucal
ADC: Deft
Support: Mata
2016年にkt Rolsterのメンバーが発表された時、SKTを倒す「スーパーチーム」になる可能性がありました。しかし、昨年を振り返ってみると、ktは重要な試合でSKTやSamsungを相手に負けてしまい、世界大会には届きませんでした。
彼らの敗北には明確な理由があります。それは、「最高の選手であっても、チームワークが悪ければ勝利は遠ざかる」ということです。kt Rolsterは試合序盤では常に素晴らしいパフォーマンスを見せますが、後半に崩れていきます。タンクメタになった後は、Longzhuよりも弱くなってしまい、マクロ面ではSamsungやSKTに勝てませんでした。
このSpring splitは彼らにとって非常に重要です。メタはktにとって良いメタですし、選手はKeSPA Cupでの優勝により、勢いがあります。上手くスタートできれば、LCKで1位を目指すこともできるでしょう。
2位:KSV (旧Samsung Galaxy)
昨シーズンの成績: 3位(プレイオフ4位)
Top: CuVee
Jungle: Ambition / Haru
Mid: Crown
ADC: Ruler
Support: CoreJJ
2度目の挑戦で見事にサモナーズカップを手に入れたSamsung Galaxyは、KSVに改名されました。名前は変わりましたが、チームのメンバーは全く同じです。彼らが同じメンバーで臨めるのはいいことですが、一方で、それは彼らの弱点が残ったままだということでもあります。
現在の状況はKSVにとってあまり有利ではありません。現在のメタでは、アグレッシブなトップレーンが重要です。Cuveeはトップクラスのレーナーですが、Ambitionは積極的なプレイよりもマクロに優れているタイプです。韓国LCKにはKSVよりもアグレッシブなチームがいくつかあるため、KSVとしては、弱点を克服することに焦点を当てるべきでしょう。LCKは世界大会よりも競争が激しいと言われており、昨年の世界チャンピオンとはいえ、安心はできません。
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1位:King-Zone DragonX (旧Longzhu Gaming)
昨シーズンの成績: 1位(プレイオフ1位)
Top: Khan / Rascal
Jungle: Peanut / Cuzz
Mid: Bdd
ADC: PraY
Support: GorillA
昨年、Longzhu Gamingは、給料の支払いが遅れるなどの問題がありましたが、上手く対処し、Summer Splitで勝利を手にしました。そして今シーズンはKing-Zone DragonXに改名しました。世界大会の舞台では良い結果とは言えませんでしたが、選手が国際大会の経験をあまり持っていないことを考えると、十分な結果だったとも言えます。
このSpring splitで、彼らは再び勝利を手に入れるかもしれません。PraYとGorillAのボットレーンとは契約を更新し、SKTからPeanutがチームに加わりました。更に、Bddは引き続き成長しています。新しいメタは、優れたトップレーンを持つKing-Zoneにとっては有利に働くでしょう。
彼らの潜在的な障害があるとすれば、「2年目のジンクス」です。いいプレイを見せたルーキーが、2年目にも同じパフォーマンスを発揮できなくなるのはよくあることです。これは、主に相手チームに研究されてしまうからです。Khan、Cuzz、Bddなどの弱点が明らかとなった場合、King-Zoneは脆くなってしまう可能性もあります。