皆さんはDopaのことをご存知でしょうか。日本でも有名なので知っている方も多いかと思います。
彼はLoLであのFaker相手にも互角以上に渡り歩き、韓国サーバーでランキング1位になるなどLoLの才能を見せつけ、数々の伝説を残している一方で、
数々の悪事からRiotに1000年Banの処分を受けるなど、悪人としても非常に有名です。
そんなDopaがどのようにして現在の彼になったのか、彼がLoLを始めた時から振り返っていきましょう。
目次
サモナーレベル2でダイアモンド相手にソロキル?ランク戦で負けなしの10連勝
彼がLeague of Legendsに出会ったのはダリウスが実装された直後でした。
当時はまだDopaという名前ではなく、Apdoというサモナーネームでプレイしていました。
Dopaがまだサモナーレベル2の時、30レベルのフレンドと一緒にLoLをプレイすることになりました。
Dopaはミッドでタロンを使い、ルーンもマスタリーもない状態でした。
相手はレート1700台のゴールドのグラガスで、当然ルーンもマスタリーもある状態です。
当時はまだシーズン2で、現在のレートシステムとは少し違い、当時のゴールドは現在のダイアモンドと同程度の超高レートでした。
しかし、彼はそのグラガスをソロキルしてしまったのです。
Dopaはこの瞬間に自分がこのゲームの才能があることに気づきました。
そして彼はレベル30に到達するとすぐにランクゲームを始めました。
当時はルーンも今より少し高く、レベル3のルーンが揃っていない状態でした。
しかし、そんなことはお構いなしに、プレースメントで10連勝。
いきなりレート1600のゴールドランクに配置されました。
彼はこの頃から研究熱心で、敵のチャンピオンにレーンで苦しめられると、すぐにそのチャンピオンを自分で使用し、研究していました。
当時、特に練習していたのは、スウェインとカーサス。
その時には既に韓国最大のゲーム掲示板で自分のビルドやチャンピオンガイドを書き、徐々に有名になりつつありました。
シーズン2終了時のレートはダイアモンド。ゲームを始めてわずかでここまで登り詰めたプレイヤーは彼以外にはいないでしょう。
シーズン3には当たり前の様にチャレンジャーに昇格し、見事にチャレンジャーランク1位を獲得。韓国サーバーのソロキューでNo.1の称号を手にしたのである。
しかし、彼はここで、大きな過ちを犯してしまったのです。
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LoLのレート上げ代行を始める
彼は、チャレンジャー1位になった後、LoLの規約で禁止されているソロQのレート上げを代行するサービスを始めました。
これだけであれば、ばれなかったかもしれないですが、彼は何を思ったのか、自分のサモナーネームを"信頼できる代行屋"(韓国語で)のような名前に変え、規約違反をしていることを公にしてしまいました。
代行する理由は2つあり、
1つ目は大学の学費を払うため(韓国の名門大学の学費は非常に高い)
2つ目は徴兵される前に貯金をしておきたかったためです。
2013年にDopaは軍隊に徴兵される予定でしたが、延期申請を行い、代行の様子を配信までしていました。
当然RiotはDopaのアカウントをBANします。
しかし、事態はこれだけでは終わりませんでした。
ダークヒーローがプロプレイヤーに?
そんな彼ですが、誘われてLoLの大会に出場することになりました。
この頃には、良くも悪くもDopaは有名なプレイヤーで、規約違反者が大会に出場することには賛否両論の論議が巻き起こりました。
もちろん、実力が折り紙つきのDopaが大会に出れば、盛り上がるだろうという意見もありましたが、
代行していたやつをプロにするのはおかしいという意見も当然ありました。
そんな中、Dopaは"俺たちは雑魚を狩りに来た"(韓国語で)という挑発的なチーム名で大会に出場しました。
Dopaの圧倒的なキャリー力のおかげで、チームは最多勝ち点を獲得し、OGNの大会出場権を獲得。
しかし、ここでまたまた大きな事件が起きてしまいます。
女性プレイヤーがDopaに体の関係を拒否されて・・・
ある女性プレイヤーが非常に高額の報酬でレート上げ代行を依頼してきました。
しかしながら、女性の実際の目的はDopaと体の関係を持つことでした。
Dopaはその要求を拒否し、代行だけを引き受けることにしました。
Dopaに拒絶されたと感じたその女性は、Dopaが代行したアカウントの成績と彼との取引の履歴をフォーラムに晒してしまいます。
更に、Riotにも通報し、口座の振込履歴まで報告してしましました。
その結果、"Apdo"のアカウントは1000年間BANされ、2年間の大会出場禁止処分を受けました。
Dopaがいなくなったチームは新たなミッドレーナーを獲得しましたが、Dopaの代わりになることはできず、チームはDopa頼みで実力不足。
他のチームとの差は大きく、ボコボコにされ、更にはどうせ勝てないならと、わざと負けたり、ふざけたりしてしまい、チームは全ての獲得賞金を没収されてしまいます。
良くも悪くも、Dopaのキャリー力を改めて実証することになってしまいました。
これ以降、Dopaがメジャーな大会に出場した記録はありません。
帰ってきたDopa 11日でチャレンジャーに
その後彼は"Tar ar ais"(アイルランド語で"また帰ってきた"の意)というアカウントで再びLoLに帰ってきます。
そして彼はなんと、わずか11日でチャレンジャーに到達します。
ここで懲りないDopaは新たな過ちを犯します。
シーズンが終わるころ、Dopaはまだ新米のマークがついたままでした。
LoLのシステム上、新米のマークがついているアカウントは何度連敗しても降格しません。
そこで、DopaはFakerを勝たせるため、意図的なフィードをしてしまいます。
Dopaは最強のミッドレーナーが1位になるべきと考えており、Fakerは正に韓国の最強ミッドレーナーでした。
そのときDopaの味方にはチャレンジャー昇格戦で2勝1敗のUntaraがいましたが、Untaraには次の試合で勝たせると約束し、
ひたすらにフィードを続けました。
Fakerはその時点で2位でしたが、Dopaが敵として意図的にフィードしたおかげでチャレンジャー1位になります。
次の試合でUntaraはDopaの敵チームになりました。
Dopaはまたまたひたすらフィードを繰り返し、約束通りUntaraに勝利をプレゼントします。
元々韓国Riotはシーズンの終了時間を23時59分としていましたが、Untaraが試合を終えたのは1時10分。
そのため、またDopaに対して避難の声が上がります。
ここで、韓国Riotはシーズンの終了時間を急遽1時30分に変更し、Untaraは無事にチャレンジャーとしてシーズンを終えることができました。
再びチャレンジャー1位に返り咲く
新シーズンが始まると、Dopaはすぐにチャレンジャー1位に返り咲きます。
この時のアカウントが彼の現在の呼び名ともなっている"Dopa"です。
この頃には配信でも非常に有名な存在であり、細かい操作で無理だと思うようなキルを鮮やかに取っていく姿は視聴者を魅了しました。
ミッドレーンでFaker相手にソロキルを取った動画は有名でDopaがFakerより強いというイメージを視聴者に与えました。
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活動の場を中国へ
その後、彼はDopaの人気を見込んだ中国の配信サイトにスカウトされ、Dopaは中国に活動の場を移します。
配信開始当時、視聴者はなんと4万人!
その人気に乗じて、中国のYYTVという配信サイトが中国のサーバーでチャレンジャー1位になれたら報奨金として1000万円を支払うという挑戦状を叩きつけました。
Dopaはこの挑戦に乗り、本格的に中国で活動を始めます。
それからわずか3週間、
Dopaはいとも簡単にチャレンジャー1位を獲得します。
勝率はなんと75%
更には2つ目のアカウントで2位を獲得し、3つ目のアカウントで13位を獲得し、中国サーバーに実力を見せつけてシーズンを終えました。
問題を抱えつつも目的は達成?
このこともあり、中国では非常に人気が高く、Dopaの配信の同時視聴者数はなんと20万人越え、
その人気を上手く利用し、Dopaはネットショップを解説し、ゲーム用のデバイスや韓国の食品などを販売しています。
そんな彼の現在の年収は2億5000万円と言われており、当初の貯金をするという目的は達成できたのではないでしょうか。
Dopaはその後、韓国の掲示板でこれまでの悪行をすべて公表し、謝罪しました。
この文章をもとに韓国Riotは彼の活動と関わりのある全てのアカウントを永久BANとしました。
もちろん、褒められた行動ではないですが、全てがLoLでお金を稼ぐことにとにかく特化した彼は真の意味でプロだったのかもしれません。
中国では今なお大人気配信者ですが、韓国ではLoLの活動を行うことができず、厳しい状況となっています。中国で富と名声を手に入れましたが、その代償は大きなものになってしまったかもしれません。
これがLoL最強と言われているダークヒーロー「Dopa」の歴史となっています。